台湾ひとり旅、最終日。
この日は、なんと朝4時起きです。
朝7時の便なので、国際線だし、2時間前の5時くらいには空港に着いていたい。
となると、4時起き。
なんと、無茶なプランを立ててしまったのでしょう。今になって思えば、体調を崩していた私には、かなり厳しいスケジュールでした。
高雄空港へ
早朝のホテルのロビーはシーンとしていて、外はまだ薄暗い。空港まではホテルから近いのですが、受付の方がタクシーを勧めてくださったので、呼んでもらいました。
最終日、もちろん疲れは残っています。
それでも、ここ数日は無理をせず、休み休み、薬を飲みながら行動してきたので、体調はだいぶ回復していました。
そしてなんとか、ここまで来ました。
空港に着いてチェックインを済ませ、搭乗。
機内食も、まだ用心して、消化の良さそうなものだけ選んで食べました。
そして、朝7時。
高雄空港を飛び立ち、成田空港には予定どおり11時25分に到着しました。
成田から東京へ
成田空港に着いて、まず私がしたこと。
スーツケースを自宅へ宅急便で送りました。
翌日には自宅に届く予定です。
必要なものだけをリュックに入れて、スーツケースとはここでお別れです。
これでかなり身軽になりました。
今日一日は、リュックひとつで動きます。
身軽になったところで、京成スカイライナーに乗って上野駅へ。
そこから徒歩10分ほどで、東京都美術館に向かいます。
今回、東京に立ち寄ったのは、以前から楽しみにしていた『ゴッホ展』を見るためでした。
ところが……
人が多い!
正直、疲れていたせいもあり、あまり集中して見ることができません。
「無理だぁ」と、すぐに人混みから外れました。
その時、誰もいないコーナーで惹かれる絵に出会いました。
『マチュランの庭、ポントワーズ』
それは、印象派「ピサロ」の絵でした。
しばらく誰もいないその絵の前に立っていました。その時の私は、その絵に癒されました。
出会ったような気がしました。
その後は美術館のレストランも人が多かったけど、どこかに移動する気力もなくて、列に並びました。
同世代シニアの女性お友達同士やご夫婦が多く、おしゃべりされている様子を見ると、ひとりで待つ私はちょっぴり寂しさも感じます。
しばらく待って中に通されると、窓に向かうひとり席に座ることができました。
ここに座ると両隣がおひとり様。ちょっとホッとします。そして、外の景色を眺めながらゆっくりランチを食べていると、段々と元気が出てきます。



レストランを出た後、美術館から駅への道は紅葉も綺麗でしたが、それを味わう余裕もなく先へ急ぎます。
あとは福岡へ帰るだけ
もう、どこにも脇目も振らず、次は羽田空港へ。
福岡に、どんどん近づいていく。
JR上野駅から浜松町まで。そこからモノレールに乗り換えて、やっと羽田空港に到着しました。この頃には、気持ちもずいぶん軽くなっていました。
あとは、福岡への飛行機に乗るだけ。
そして、ついに福岡空港に着陸!!
迎えに来てくれていた夫に「ただいまー」と言いながらリュックを渡したとき、
心からホッとしました。
ああ、帰ってきた。そんな気持ちでした。
やっと我が家へ
自宅に着いて、夜、自分のベッドに横になったとき。思わず、こう思いました。
「やっぱりこのベッドが世界一だ」
今回の台湾ひとり旅は、思い描いていた旅とは、かなり違うものになりました。
体調を崩し、予定を変更し、何度も迷って、何度も失敗しました。
それでも、旅の途中で出会った人の優しさに触れたり、思いがけない出来事があったり。
予定どおりにいかなかったからこそ、心に残ったこともたくさんありました。
無事に帰ってこられて、本当によかった!
次の日
ピサロのあの絵がどうしても気になり、
検索して見つけました。
金色の額縁に入った「マチュランの庭、ポントワーズ」のアートポスター
そして、迷わずポチっと!
高価なものは買えないけど、このアートポスターだったら(笑)
ダイニングの壁に飾って、あの日のことをたまに思い出します。
これで、私の「還暦を過ぎて海外ひとり旅」が本当に終わりました。

コメント